インターネット上では、「コーチング VS NLP」というテーマやどっちが良いか悪いか知りたい記事が多いように感じます。
しかし、両者には共通点もありますし、違いもあります。
コーチングはビジネスなどの特定の目的に視点があるのに対して、NLPはコミュニケーションから入りさまざまな分野に視点を広げていく印象です。
そこで今回はそんな心理学NLPとコーチングの共通点や違いについて徹底解説します。
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心理学NLPとコーチングの共通点は？
対象とする相手に対してや自分に対して
能力を引き出す、気づきを促す、自立性や自発性を促す、
選択肢を増やすなどのメンタルスキルを上げていくことは心理学NLPとコーチングでは違いがありません。
目的にもあまり差がありません。
さらに言えば、以下のようにテクニック面も同じです。
- 相手の立場でものを考える
- 信頼関係を作る
- 相手の言葉に耳を傾ける
- 相手に問いかけ、質問し、気づきを促す
- 必要に応じてリードしたり、提案したりする
では心理学NLPとコーチングは一体何が違うのでしょうか？
次の章で見ていきましょう。
心理学NLPとコーチングの違いは？
結論から言うと、問題解決のために使うのが心理学NLP、目標達成に用いるのがコーチングです。
コーチングの普及が始まった原点はエサレン研究所というところだと言われています。
エサレン研究所はアメリカのサンフランシスコの岸沿いにあり、
「人間の潜在的可能性を探求する、滞在型の宿泊施設」として1962年に誕生しました。
この研究所は、断崖絶壁の太平洋と緑豊かな森に囲まれ、温泉が湧き出る風光明媚な場所でボディワークを始めとし
心理学、ヨガやダンス、太極拳、音楽、アートなど様々なワークショップが開かれ、
世界各国から集まった多くの人々がいまも学んでいます。
人間の可能性を探求する滞在型コミュニティーセンターからコーチングの歴史が始まりました。
なのでコーチングは目的を達成するために用いられる、探求的なものだと言えるのです。
一方、心理学NLPは、リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーという２人の学者がスタートさせた学問です。
「天才セラピストたちを詳細に研究したら共通のパターンが見つかった」と言われています。
当時から天才と言われていた3人のセラピストがいます。
その3人の天才セラピストとは催眠療法家の大家であるミルトン・エリクソン、
ゲシュタルト療法を開発したドイツのフリッツ・パールズ、
家族療法を最初に導入した心理療法家ヴァージニア・サティアです。
当時の3人の天才セラピストを分析し、まとめられたのがNLPというわけです。
NLPはベースがセラピーなのです。
なのでコーチングと違って悩みの問題を解決することに力点がある心理学だと言えるんですね。
また、さらに具体的には以下の2点のような違いがあります。
知識重視的なコーチングと体験重視的なNLP
コーチングは、言葉や思考、論理性などに重点を置きながらアプローチしていきます。
言葉を通して思考を促していくため、左脳的なアプローチ方法です。
それに対してNLPは、イメージや五感、感情などに重点を置きながらアプローチしていきます。
頭をどんどん柔軟な状態にしていくことで、
その時に得られる感動などから新しいアイデアやヒントを生み出していくため、右脳的なアプローチ方法です。
コーチングとは知識を取り入れることで理解を促すのに対し、
NLPとは体験を通して身体感覚を取り入れることで理解を促すものと言えるでしょう。
ビジネス全般を扱うコーチングとコミュニケーション中心のNLP
コーチングは、広くビジネス全般を対象としているため、
マネジメントやマーケティング、効果的なチームの作り方、リーダーシップ、セールスコーチングなどが学習範囲です。
NLPは、幅広いジャンルに対応しているほか、セラピストの考え方に基づいていることから
コミュニケーション中心となっています。
問題や悩みをコミュニケーションで解決することに焦点を当てているため、
コーチングのようなビジネス全般や社会的役割に関する知識は学習範囲に含まれていません。
NLPとコーチングは目的やテクニックは同じですが、NLPはセラピストのクライアントの悩みを解決するために
コミュニケーションをつかって体験的に自信を養っていくもの、
コーチングはヒッピーの文化からきていて、実践に沿った目標達成に対する方法論の体系化であり知識を使って
ビジネスなどに活用していくものなのです。
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